自由

子供の僕らは願う、
自由を下さい、と。
大人によって制限された世界で、
規則に縛り付けられる時代で、
僕らは何を自由と呼ぶんだろう。
生まれた時、自分に出来たのは、
呼吸をする事だけだったのに、
年を取るにつれて、
自分で出来る事、
自分に任される事、
自分でしなきゃいけない事、
どんどん、増えていくんだ。
まだ小さい僕らは、
自由の本当の怖さを知らないんだ。
与えられすぎた自由は、
やがて、喪失感に変わり、
そして、恐怖となる。
自由だった筈なのに、
その自由という鎖に縛り付けられ、制限される。
自由という中で、
自分は何をすべきか、
何が本当の自由なのか、
考え直す必要がある。
自由は、何もしない事ではない。