四年後。

ドイツとかイングランドとか、ベスト8が決まりつつあるけど、
次のワールドカップを楽しみにしている時気付いた。
次は、二十歳なんだ。もうすぐ其処なんだ。
ただ試合を見て、ただ感動できるかな。
それが、きっとハタチの俺には凄く尊いんだ。
後ろの席の女子は、今日も、音楽関係の仕事に就くって言ってた。
歯痒かった。そういう風に紙の上に黒鉛で記せても、
大きく口に出して言うのは怖いんだ。
じゃあまず、それを目指すか。
いや、まだ甘い。
音楽関係っつったって、きっと、彼女の夢も俺の夢も同じだよ。


俺の夢はミュージシャン。


心の中、フルボリューム。TVイエローは鮮やか。